2015-05-10 13:30:06
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コメント(4)
どうもこんにちは、夜風リンドウです。
相も変わらず依頼ラッシュが続いていますなあ。何だか活気が湧いているようで、こちらもなぜか嬉しくなってしまいますね。依頼は大変ですが、その分、自分の画力を底上げさせるいい機会です。頑張ってください~。
さてさて、今回はある方に頼まれ、自分がイラストを描く上でどういう手順を踏みながらやっているのか。その説明を詳しくしたいと思います(需要があるかどうかはさておき)。イラストを付けながら解説していくので、言葉だけで説明するよりは良いかなと。ちなみにイラストは前回描いたナーイアスですので、どうぞよろしくお願いします。
ではまず最初ですが、私の場合はまずアタリから描いていきます。最初にラフを描ける実力がないので、自分の場合はこうですね。以下がアタリイラストになります。 ぐっちゃぐっちゃですが、一応これがアタリイラストになります。
要は人間を描く上での基盤となる段階で、こうしないと歪な人間が出来上がる可能性大となってしまいます。まあこうしても変になるのが今の私の実力なのですが、やはりするとしないとじゃ大分違いますね。
コツとしては、①人体を理解すること、②線と線で身体を繋げ、関節部分は丸を描く、③具体的に描かないこと、でしょうか。あくまで個人差がありますので、話半分に聞いて下さればと思います。
①に関してはそのままの通りで、人体を理解することです。ネットで人体の構図と検索するもよし、最も効率的な方法としては、本屋で『人体の教室』などの専門書を買うべきだと思います。値段も3200円+税とかかりますが、かなりお勧めです。大型書店に行けば色々な種類の人体解説書がありますので、どうぞ吟味してみて下さい。③に関してもそのままの通りで、具体的に描かないことです。この段階で服や顔を描こうとは思わず、丸裸を意識しながら描きましょう。服はこの上に乗せるという感覚で描きますので!
あとこの段階で背景の構図も考えていきます。人物アタリの背後に爆発が起こり、地面を這うように爆風によって吹き飛ばされる雲が流れることを意識して描きました。この段階でも、ぐっちゃぐっちゃと描くだけにして、構図の基盤を作りましょう。それとこれは豆知識ですが、アタリは黒以外のもので描きましょう。個人的には緑がお勧めですね(存在感があり、尚且つラフを描く上で妨げにならない色です)。
では次はラフです。このようにアタリイラストの不透明度を30~40まで下げ、その上にレイヤーを作成。緑とは異なる色(自分の場合は赤)で試行錯誤しながら描いていきます。アタリ時に使用したペンの太さよりも細くします。レイヤーを反転させながらおかしな点を確認し、自分の思うままに描いて行きましょう。次は線画ですね。以下が線画になります。
とりあえずアタリイラストを非表示にし、赤い線を不透明度30~40まで下げ、その上にレイヤーを作成し、ペン入れをしていきます。ちなみにラフの時に使ったペンの太さは10~16あたり、線画の際に使用するペンの太さは3~5ですね。細い方がより一般的な仕上がりになりますが、自分の場合は若干線を太くし、更に線の強弱を露骨につけていきます。ここら辺はもう自分の望む画風次第ですね。
こうしてレイヤーを拡大させながら線を引き、変なところがないか拡大を戻して確認、そして拡大するという流れで線画を描いていきます。
そして今度は着色ですね。以下が着色したイラストです。 線画レイヤーを上にし、その下にどんどんと各箇所の塗りレイヤーを作成し、塗っていきます。気付いた方もいるかもしれませんが、ここでは線画にも色を塗っています。線画レイヤーの上に塗りレイヤーを作成し、レイヤーを下の線画レイヤーにクリッピングします。そしてバケツツールで限りなく黒に近い黄色で塗り潰しております。そうすることで背景にも馴染み、人物の色合いに統一感が生まれてくるでしょう。是非とも、一度試してみて下さい。あ、それとこの時点で背景も粗方完成させています。背景に関しても細かに解説したいのですが、自分の実力で解説する必要があるかどうかも分からないので省略。希望がありましたら解説したいと思います。着色する時の豆知識ですが、色ははっきりとした色を使わず、例えば紫だけれど、少々黒と灰色が混じった紫などを使うといいかと思います。これも個人の好みによりますが、試す機会がありましたらやってみるといいでしょう。さて、ここで雲を少なくし、地面を浮き彫りにという修正依頼が入りましたので、修正を施していきます。
ここでは雲を『描画色か透明色かを切り替える』で設定したペンで削っていきます。まるで雲が爆発によって押し流されている様な表現を試みました。
・・・あ、ちなみに背景に関しては何も資料を見ていません。ここら辺はほぼ妄想で構築しています。衣装デザインに関してはヨーロッパの伝統衣装を資料にし、それを夜風リンドウ風に魔改造しました。
さあ、次は仕上げ&完成イラストです。人物に影と光を加え、更に爆発の灯りに照らされるように、エアブラシで人物の上にオレンジを塗り、ぼかしツールで全体をぼかし、不透明度によって丁度いい色合いになるよう調整します。
更に人物の着色も、フィルタ設定欄にある彩度と明度を上手く理由し、背景に合うよう調整していきます。着色段階では色がはっきりとしすぎていたので、彩度を低め、明度を若干上げました。こうして出来たのが、このイラストです。如何でしたでしょうか?
かなり箇条書きになりましたが、私の場合はこのようにイラストを描いております。これが自分の画力向上に繋がるよう、そしてこれを見て下さった皆様のお役に立てれば幸いです。
それでは失礼をば。何かございましたら、どうぞコメント欄にてお知らせくださいなm(__)m
こんばんは!アタリは重要ですね……自分もアタリなかったらかなりデッサン崩れするかもしれません(まだまだ実力が足りないですね)
おおクリスタも使われるのですか。最近なにかとよく聞きますが、やはり使いやすいんですね。……今度使ってみようかなあ。
まあメイキングと言えるかどうかは分かりませんが、参考になっただけでもうれしいですm(__)m